はじめてでも分かる、ウェブサイト制作の教科書
はじめまして、株式会社ハイファイブでディレクターをしている代表の齋藤です。
普段はサイト制作のディレクション業務やマーケティングを担当しており、制作現場での実作業のほか、組織作りやナレッジ共有にも力を入れています。
制作のノウハウだけでなく、誰に何を伝えたくてサイトを作るのか、そういった視点も大事にしています。
そこで、社内外に制作工程を伝えるツールとして、マニュアルになるような記事を書こうと思い立ちました。
ハイファイブの制作プロセスも知ってもらえますし、情報共有として有益になれば悪い発信ではないはずです。
「はじめてでも分かる、ウェブサイト制作の教科書」と題してフェーズごとの取り組みについてお伝えしていきます。
長丁場の記事になりますが、必要に応じて参考にしていただければ幸いです。
なんのためにウェブサイトを作るのか
- 会社を設立したのでとりあえずサイトが必要
- 新規事業の紹介サイトが作りたい
- サイトを作ってから10年、そろそろリニューアルしたい
- デザインが古くなった印象なのでデザインを変えたい
- 保守をお願いしていた会社との契約が切れた
このようなお問い合わせをいただくと、サイト制作を事業としている私たちにとっては非常に有難いですね。
一緒にサイト制作・リニューアルをしていきましょう!という気持ちです。
ただサイトを作ることが目的になっていませんか?
言葉にしていないだけで、サイト運用をして向かいたいゴールがきっとあるはずです。
サイト制作のはじめの一歩は「なんのために」ウェブサイトを作ることから考えていきましょう。
サイトの課題を考える
なんのためのサイトなのかを考える時は先にサイトの問題点、課題を洗い出す必要があります。
現状分析はまた別の記事で紹介する予定ですが、ここではまずサイトの課題はなんだろうという点を意識します。
- 認知がない、自社の存在をアピールしたい
- 問い合わせの数が少ない
- ブログ機能がない、業界の情報や自社の魅力を発信したい
- アクセスがほとんどない
- ページのテキスト修正やコンテンツの追加ができない
〇〇ができていないので、〇〇できるようにしたい、課題と目的がセットになるはずです。
問い合わせの少なさが課題、毎月5件の問い合わせを10件にできるようなウェブサイトのリニューアルがしたい。
課題が分かればどのようなサイトにしたいのかがハッキリしてきますよね。
事業内容が伝わるサイトを作って、会社の認知拡大をしたい
創業したばかりなので、まずはしっかりと事業内容が伝わるウェブサイトを作りたい。
ターゲットユーザーや競合の会社も調べて、誰に何を届けるかを考えていきましょう。
今まさに私はハイファイブを知ってもらうためにもこの記事を書いています。
情報発信をするブログ機能が備わったサイトを作ることも、認知拡大のために必要かもしれません。
新規事業の紹介サイトを作って、月に10件のリードがほしい
10件のお問い合わせを目標に新規のウェブサイトを作りたい。
制作コストを考えると自社サイトの中に専用ページを設ける形でも良いかもしれません。
専用サイトの方がブランディングやSEOも意識したサイトにできるかもしれません。
具体的な目標があると道筋を考えやすくなります。
自社のブランドを発信できるリニューアルをしたい
時代によってウェブのトレンドが変わり、数年前に作ったサイトが古く感じてくることがあります。
デザインやコードを整える、CMSを入れ替えるリニューアルの問い合わせは多いです。
これだけでも有意義な改修になりますが、会社の魅力をブログで発信できるサイトにする、お客様の声をアピールできる仕組みにする、など具体的に伝えたい内容を考えていけるとさらに魅力が高まると考えています。
これからは自社で保守・運用ができるウェブサイトにしたい
ウェブサイトの保守や運用のサポートでは、サイト内の文字を直したり、記事を追加したり、比較的簡単な作業もあります。
システムのアップデートや脆弱性の対応など、難しいことは相談できるパートナーがいると心強いですが、社内で運用できる仕組みにすることでコストを抑えることも出来ますし、サイト運用が自分ゴトになってよりよいサイトになると考えています。
ウェブサイトには解決したい課題と達成したい目標がある
ただサイトを作る、ということはほとんどの場合ないはずです。
必ず解決したい課題と達成したい目標がセットになっていると思います。
言わなくても分かるよ!という内容かもしれませんが、基本に立ち返ってサイトを作る目的を考えてみましょう。
次回は「集客施策とサイトの立ち位置」
次回の記事では、集客経路やウェブサイトの立ち位置の整理を見ていきます。
流入経路を知ることで、現状のサイトの課題が見つかるかもしれません。
また、ウェブサイトの立ち位置として、どの経路からのユーザーを迎えるサイトであるべきか、を考えることでユーザーの意図とマッチしたコンテンツを用意できます。