ユーザーがサイトの辿り着く経路はSNSや検索、広告など多岐に渡ります。
集客をするための経路や媒体のことを集客チャネルと言いますが、サイトへの経路を知ることで、接点としてウェブサイトが担うべき役割を考えていくことができます。
今回の記事では、どのようなチャネルがあるかを知ること、集客施策を整理することをゴールとし、実践すべきか検討します。
集客チャネル
なんだか難しい言葉が多く登場しますが、流入経路(サイトに来る方法)と考えます。
以下のように大きく分けつつ、GA4で見た時の名称も並べます。
- 自然検索(Organic Search)
- 有料検索(Paid Search)
- SNS(Organic Social)
- 外部サイト(Referral)
- 直接(Direct)
細かく分類することできますが、一旦はこのように分けながら、それぞれの経路に対しての施策も考えます。
チャネルごとの施策を考える
それぞれの集客経路の流入数を増やすにはどのような施策があるのか、という点について考えていきます。
自然検索
GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの流入です。
なにかキーワードや言葉を入力して検索し、自社サイトが検索結果に表示されクリックすることで流入します。
いわゆるSEO施策ということになりますが、会社名を検索するような「指名検索」、ウェブサイト制作 名古屋のような「顕在層」の検索、ウェブサイト 作り方のような「潜在層」の検索と分けることができます。
より詳しく分類して検索意図を考えることは改めてキーワード分析として記事にしたいと思います。
有料検索
Google 広告やYahoo!広告の検索広告に出稿して検索結果に表示させる施策です。
具体的なキーワード(顕在層)が分かっていて、かつ競合と勝負できるサービスの場合に有効な施策だと思います。
広告の改善やランディングページの改善が主な施策になります。
次に紹介するSNSも広告がありますので、ユーザーの接点に合わせて媒体を選ぶことが大切です。
SNS
最近では当たり前になっているSNSを利用した集客です。
X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、Youtube、Tiktokなど様々なサービスがあります。
どのサービスも企業アカウントを運用してファンを作る、発信の場にすることが多く、アカウントの運用が大切です。
SNSを通じてサイトに集客する場合も多く、その流れをしっておく必要があります。
外部サイト
外部のサイトに紹介してもらったり、外部のメディアに掲載を依頼したり、様々なケースが存在します。
口コミのようなものから、有料掲載、アフィリエイトなど外部サイトからの流入も施策のひとつとなります。
客観的な記事(比較記事やランキング)からの流入はCVRが高い傾向もありますが、昨今のステルスマーケティングの問題から意図的に制作したり依頼することはおすすめしません。
自然と紹介されるコンテンツを発信できることが一番良いですね。
ダイレクト
ダイレクトと扱われる流入の実態は評価が難しいですが、参照元を特定できない流入の数となります。
ブックマークやお気に入りからの流入と考えれば評価しやすいですが、あまり考えなくても良いかもしれません。
全体でダイレクト割合が多い場合は、計測に問題があるケースもあるため、その点は注意します。
現在の流入状況と施策の実施状況
実施している広告やSEOなどの取り組み状況と、実際の流入数などを把握できるようにしましょう。
ウェブ広告を実施している場合はランディングページはどのページになっているかも整理します。
施策ごとのウェブページの役割
リスティング広告などの検索広告を実施している場合、多くは専用のランディングページを用意しています。
SNSであれば施策によってはキャンペーンページ、あるいはトップページにすることもありますね。
自然検索の場合は、ブログやノウハウ記事などのコンテンツマーケティングの記事ページが多いです。
ランディングページ(LP)
LPと呼ぶ場合、広告用のページと認識することが多いですよね。
広告施策を実施している場合、またはウェブサイト制作と合わせて広告を考えている場合は、サイト内でどのページが広告の着地ページを担うのかを予め考えます。
または、ランディングページを別途用意することを考えていけると良いです。
SNS用のランディングページ
SNSの企画によってはキャンペーンのページが必要です。
ブログ記事を使ったり、サイトのトップページにしたり、専用のキャンペーンページを作ったり、SNS運用に合わせたウェブサイトの展開が必要になります。
サイト制作の際にSNS運用を意識していたり、将来的に力を入れる施策の場合は運用を考えた構成にしておくと融通が利いて良いと考えています。
コンテンツマーケティング
自然検索の流入ページは検索キーワードによって様々なので、キーワード分析でページを整理して状況を把握します。(別記事で紹介予定です)
ここでは大枠でSEOの流入と捉えます。
サイトリニューアルの場合は、URLが変わらないよう(あるいはリダイレクトしっかり行う)に注意します。
これからコンテンツ施策を実施する場合は、CMSの設計をおこない、持続可能なコンテンツ運用を考えます。
ウェブサイトにはいろいろな役割がある
施策によって様々なウェブページが存在し、ウェブサイトはそんなページが集約された総称です。
ウェブサイトを制作する場合は、どんなページが必要になるかを集客チャネルや施策の状況を整理しながら、役割を認識して作成するとスムーズです。
どのような経路でサイトに訪れたのか、訪れたページはどのページなのか。
改善のためにも知っておく必要がありますし、新規のウェブサイト制作でも気を配っておきたい点です。
次回は「ウェブサイトのKPIを考えよう」
集客チャネルとページの役割を整理したら、次はそれぞれの数値について考えていきます。
それはウェブサイトの目標を数値で考えよう、ということになります。
お問い合わせや資料ダウンロードなど分かりやすいコンバージョンのほか、アクセス数やページ閲覧数など、課題にあった目標値があるはずです。
ウェブサイトに何を期待するのかを一緒に考えていきましょう!