一般的なフレームワークの分析とは別に、現状サイトの分析としてキーワードを調査します。
キーワードを知ることで、どのような検索意図でサイトに訪れているかを紐解いていきます。
今後どのようなキーワードで集客したいのか、月間の検索数はあるのか、など将来的なSEO集客も意識。
必要なコンテンツを考えていくことが出来るため、サイト制作前に実施しています。
現状確認と周辺キーワードの整理
サーチコンソールを利用していれば、サイトへの流入キーワードが確認できます。
現状のキーワードを確認し、さらにサジェストキーワードを調査して周辺のキーワードも整理します。
その後、キーワードプランナーで検索ボリュームを調べ、キーワードごとの現在地を確認します。
キーワードごとに「すでに順位があり流入がある」「今後獲得したいキーワード」などを整理する流れです。
さらにキーワードの検索意図から、ユーザーが何を知りたくてサイトにやってくるのかを考え、今後のコンテンツ施策に活かします。
サーチコンソール
サーチコンソールで流入クエリ(キーワード)が確認できます。
データのエクスポートが可能なので、キーワード一覧を取得します。
サジェストキーワードの確認
ラッコキーワードなどのサジェストキーワード確認ツールを利用して、キーワード + 〇〇 の掛け合わせのキーワードを整理して、こちらも一覧をエクスポートします。
この調査で顧客の検索キーワードが想像できますし、サーチコンソールのキーワードと比較して、流入があるものとないものを整理することが可能になります。
キーワードプランナーで検索ボリュームを確認
先述のサジェストキーワードの検索ボリュームを、キーワードプランナーを使って確認します。
Google 広告を利用していれば無料で利用できます。
月にどのくらい検索されているかを調べることができ、ボリュームによるキーワードの重みづけをおこないます。
それぞれのデータを統合する
サーチコンソール、サジェストキーワード、検索ボリュームの数値を統合して、それぞれのキーワードの状況を確認できるようにします。
サジェストキーワードを含めたキーワード一覧です。
それぞれ月間の検索ボリュームと現在の検索順位を一覧にすることで、現状確認と獲得できていないキーワードの洗い出しを行います。
今後のキーワード対策を考える
現状確認と今後のキーワードを整理したところで、さらに深くキーワードを調査します。
獲得したいキーワードの一覧を作成し、検索意図を検索結果から想像します。
実際の検索結果を調べることで、コンテンツの傾向(Googleからの評価)が分かってくるので、検索意図をDo、Know、Go、Buyに分け、そのキーワードを検索するユーザーが何を目的にしているかを想像します。
キーワードの種別を分けることで、記事のカテゴリをイメージできます。
それぞれのキーワードの競合他社のコンテンツの傾向を調べることで、今後のコンテンツを検討できます。
自社独自の価値を発信する + コンテンツの傾向の掛け合わせでSEO施策を考えていく流れです。
コンテンツマップの作成
今回の「はじめてでも分かる、ウェブサイト制作の教科書」という企画は、マインドマップを作成し全編の方向性を予め決めてから取り掛かっています。
ブログ記事のコンテンツマップとしても利用できますし、ウェブサイトのページを考える際にも便利です。
特にSEO施策でブログを書くという方におすすめです。
スプレッドシートなどで管理しても使いやすいです。
キーワード分析はコンテンツ戦略の道標になる
現在の流入状況を知ることができ、まだ獲得できていないキーワードが分かるだけでも良い分析になります。
さらに、今後のコンテンツ施策の指針を作ることで、ブログ運用も方向性を定めることができますよね。
サイト制作の前に分析を行うことで、ユーザーの検索意図にあったコンテンツを用意しましょう。
次回からは「ターゲット編」が始まります
なぜウェブサイトを作る必要があるのか、そして環境分析について書き進めてきました。
次回からは「ターゲット」についてもう少し深掘りし、あなたの商品・サービスの価値を届けたい相手は誰かを明確にしていければと思います。