様々な調査を進めてきましたが、ここからはターゲットユーザーとはどんな人物像なのかを考えていきます。
性別に合わせたデザイン、年齢層に合わせたユーザーインターフェース、ターゲットを詳細に定めることでウェブサイトの作り方、伝え方を適切に設定することが可能になります。
ユーザーの特徴や属性を調べる
先述した通り大きな属性として、年齢や性別を設定することは大事です。
その他にもユーザーの特徴を掘り下げていき、いわゆるペルソナを設定していく流れです。
あなたの商品やサービスを利用する時、ターゲットユーザーはどんな課題を抱えているのか。
いくらまでなら支払えると思うのか。
その商品やサービスを利用することで、どんな姿になりたいのか。
不安や悩み、目的、費用感、なりたい姿、ターゲットに近い方が身近にいればヒアリングしてみましょう。
お悩みサイトを使ってリサーチ
実際に近い商品やサービスを利用している声をSNSで探すと、コメントなどが参考になりますし、人物像が想像できます。
メディア記事や統計データなども利用層の参考になります。
Yahoo!知恵袋や発言小町などの掲示板を検索してみることもオススメします。
その際にはキーワード分析で調べたキーワードで探してみると、検索意図と近いトピックが見つかるかもしれません。
ランブルスコの例
サイゼリヤのランブルスコロゼが好きなら、ランブルスコの黒い方もオススメでしょうか。
どんな味なのか気になっています。
引用元:Yahoo!知恵袋
認知の少ないランブルスコ(赤の微発泡のワイン)だから、どんな味なのか不安になっている。
サイゼリアで知るユーザーが多いなら、サイゼリアのランブルスコを解説するコンテンツがあると有益かもしれない。
…という想像が膨らむので、掲示板に口コミされるような商材に合っているリサーチ方法です。
ペルソナは理想のユーザー像
商品やサービスの特性から、ある程度のターゲットユーザー像は想定しているはずです。
さらにリサーチを重ね理想のユーザー像を作っていくことで、伝えたいコンテンツが明確になっていきます。
ターゲットユーザーの人物像
- 性別・年齢層
- 商品やサービスの情報に触れる場所(タッチポイント)
- 商品やサービスを購入する理由(抱えている悩み・期待していること)
- 購入後の感想
消費行動を仮定することで購入のきっかけや基準、決め手を考えていきます。
実際にユーザーインタビューを実施することで、さらに掘り下げることもできます。
ペルソナは名前や年収、背景まで設定していくことが一般的ですが、上記のように情報に触れる場所やユーザーの課題を特に気にしたいところです。
分析データやCRMの情報を参考にする
すでにウェブサイトを運用している場合、これまでのお問い合わせ履歴からデータを整理してみましょう。
性別や年齢層を先ほどのペルソナと比べて乖離がないか、気付きを得られるかもしれません。
ユーザー目線になろう
ペルソナ設定を通じて、ユーザーの目線を知ることが一番の目的です。
環境分析の中で、Needs , Can , Will を考えましたが、自分たちがしたいことよりも顧客に求められていることが大事ですので、このフェーズではユーザーの気持ちになって行動を想像したいです。
ただし、あくまでもペルソナは仮説となるため、実際に訪れるユーザーやサイト上の動きを確認し、ユーザー像を再設定していくことも大事になると考えています。
次回は「カスタマージャーニー」
ターゲットユーザーが問い合わせ・購買に至るまでの行動の流れを考えていきます。
関心度に合わせた接点や提供するコンテンツを考えることで、ユーザーの課題解決につなげていくような設計です。